―上空―
[向こうの笑みはよく見えた気がした]
行きますよ!ヴィーくんっ!
[いつでも動けるように身構えながら、吐き出されたブレスは今までとは比べ物にならない暴風のもの。
その風に巻き上げられそうになるのをこらえながら、時折とび来る風の刃には切り刻まれるままに。
その中、暴風の隙間を縫うようにして、急降下の速度を加えて相手に迫ろうと。
向こうの位置からは、この状況下でこちらのこともよくは確認できないことだろうか。
ヴィーくんを囮に、狙うのは直接向こうへ乗り込みながらの一撃。
急降下し、せまる竜の背に自分の姿はなく、さらに上空からの一撃を狙う]