[意味深気に微笑んだ蝶に、に、と浮かべる笑みは何処か共犯者に向ける其れにも似て]
そんなに心配ならもっと会えばいいのに。
会う事が全て干渉に繋がる訳じゃないだろう?
[くすり、笑い声を零したのは其処まで]
[次いで浮かぶのは苦味を多く混ぜた微笑]
……俺は所詮、少し力が強いだけの人間。
如何足掻いても置いて逝くことしかできないのは判ってる。
だから、……俺を亡くした後も、次のしあわせを見付けて欲しいなとは思ってるけど。
[決して告げられない願い。伝えたらきっと、また泣かせてしまう]
[沈んだ声音は、けれど唐突に投げられた問いに瞬き消える]
……ん、うん?
俺が使えるのは四属性の操作、主に水、だから。
治癒の力は無い、けど?
[こと、と不思議気に首を傾いで]