ふふ……ありがとう。ベアトリーチェ。
[小さく笑むが、その瞬間、予想もしない速度で背後から迫ってくるゼルギウスの一撃をその身で受けて、衝撃で思わず意識が吹っ飛びかけた]
……がぁはっ……!!
[だが、それでもその歩みは止まらず、無理やりにゲルダとベアトリーチェの間に割り込むと、更にその体でゲルダの一撃までもその身に刻み込んだ。
どちらも安くは無いダメージ。受け止められるのはほんの一瞬の間だけだろう]
―――ベアトリーチェ!!
今だ。やれぇぇっ!!
[闇に落ちそうな意識を必死でつなぎとめてヘルムートが叫んだ]