榛名様、ですね。ええ、まぁ。この先の坂の上のお屋敷、と言えば分かるでしょうか?[この少女が方向音痴であることは知らぬ故に、これで通じるかは謎である]私がお金持ちと言うわけではありませんけれどね。[続いた言葉には小さく苦笑した。青髪の青年には]そうですか。それでは遠慮なくお邪魔させて頂きましょうかね。ああ、貴方がお休みの時は起こさぬよう気をつけるように致しますが。