[階段に向かう前に、ロッカーに来る前、念の為確保しておいた車椅子に手を掛けた。アーベルには断わられたが、今後、石化症状の進んだ誰かが乗る事になるかもしれない。]ダーヴィッド。石化症状に加え、カルメンの事で参っているなら。オトフリートのバンドを千切ったハインリヒも変わらない。[とブリジッドに聞いた事を話す。ブリジットを再確認するように振り返りながら。]少し休むと良い。今なら、車椅子で運んでやっても良いぞ。[そう言って冗談のつもりか、ダーヴィッドの額に垂れた髪を引っ張った。]