―上空―
[ヴィターが相手の竜に迫り、攻撃を受け止める相手は動きを止める。
ヴィターの背から離れた自分はやや遅れて、強風に煽られながら怪我にかまわず一直線にウェンデルめがけ急降下。
魔力を込めた渾身の踵落としを叩き込もうとし、風に煽られながらのこと十分な勢いをつけきれず相手の三節棍にはばまれることに]
浅いっ!?
[とっさに身を反転して離れようとしたところで足払いをかけられ、そのまま空中でバランスを崩されたなら、向こうのするがままに。
地面に転がる喉元に突きつけられる三節棍]
ふぅ…、降参です。
[抵抗することはできなくないが、その場合は空中でのこと、二人の身の安全の保障はなくなる。
抵抗の意思がないことを棒から手を離すことで示して]
聞きたいこと、どうぞ、答えられることなら何でも答えますよ。