[ミハイルの声が男の背に届く]僕はこの通り、大丈夫だよ。[二人の方を向き答えた男はそのまま後ろ向きに歩んでみせた。歩調は軽く澱みなくあれば怪我はないと知れよう。笑みをみせてから、再び背を向ける。ユーリーがこの村を離れぬのはこの村と村に住まう隣人との関係を好ましく思っていたから]