[諏訪の顔を見上げれば、そこには憂慮の表情が浮かんでいた>>248。
気まずい気分を覚え、頬をぽりぽりとかいた]
体調は……えーと、いいんだ。大丈夫。
去年よりは、ずっとマシなんだ、ほんと。
今年、ほとんど病院に、かからなかったし。
……まあ、外に出てないから、なんだけど。
[4月に風邪を重くして肺炎にかかり、入院が必要になるほど重症化してしまった。ついでに合併症もあれこれと引き起こし、秋頃にようやく退院できるかと思ったら久しぶりに帰った自宅の階段から落ちて両足骨折。ふたたび病院へ戻ることに。
回復したと思ったら院内感染にやられ…と、病気のオンパレードを経験していた一年だった。
医師たちには初めは憐れまれ、次第に呆れられ、最終的に「それが君だものね」と生ぬるい視線を送られた。
虚弱体質による自己免疫疾患のケがあるらしい。ひたすら情けなかった。]
家族が、うるさく言わないから、つい、ひきこもっちゃった。
その分、学長がすっごく、うるさいけどね。
雷、すごいんだ。さっきも、落とされたんだ。