─翌朝・二階個室─
[荷を解き簡単な祈りを済ませた後、何かを書く気にもなれずすぐに寝所に横になった。
翌朝の目覚めは、良いとはいえなかったけれど─…]
…今、何時、かしら。
[普段なら、執事が起こしに来る前に目が覚めるけれど。
いつもと違う環境、しかも昨日は色んなことを聞いて心身共に疲弊していたから、どれくらい寝たのかも解らなくて。
とにかく階下に向かおうと、簡単に身だしなみを整えた後薬を持って部屋の外に出ようとして。]
…随分と冷えているのね。
[室内を満たす冷気に気付き、ストールを羽織って改めて室外へと。]
─二階個室→広間─