……ユリさん。[そっとそちらに近づいて、近くに座って。名前を呼んで、ぽんぽんっ、と宥めるように背中を叩いた。何もかも無くした時に何か言われたって届かない。だから、ここにいるよ、ひとりじゃないよ、と。それだけ伝われ、という思いを込めて。*]