―集会所:広間―[玄関の傍で話し込んでいる間に人は増え、先より賑わいは増していた。少々気圧されつつ、少年は身を滑り込ませて、暖炉のほうへと近付いていく。ストールやカーディガンはしっかと身に纏っていたが、それでも寒い] ……ほんとうに、パーティみたい、だ。[旅商人の言を思い出しながら、指先が赤く、冷たくなった手を暖炉に翳す]