[勢い良く腕を叩きつけて桜の樹までサヤカを弾き飛ばし。振り返ると同時に跳躍する]ねがいを叶えるのには力がいるの。手を伸ばさなければとどかないの。[薄く微笑んだまま。サヤカの言葉は届いているように思えない。だが何故か一筋だけその目から何かが零れて]ちから、ほしい。それ、ちょうだい。[目の前に降り立つと。躊躇い無くその心臓へと腕を突き出した。鋭い爪を具えた手を]