―宿―
[学者先生が雑貨屋の少女に説明しているのを聞きながら、誰だって危険にさらされたくはないよねえと納得し。
どこまで信じたものかまだ判断はつかないが、周囲が信じている様子にガセの可能性は低そうだとため息をつく。
ライヒアルト>>261の表情での返事に苦笑を返し、手早く伝えられた言葉に『まあ、それはあたしもだけどね』と同じく返す。
旅をしている間に襲ってくる山賊たちを倒すことだってある。
だが無害そうな村の人々にそんなバケモノがいると曰われたところで信じられることではなくて、そんな迷いはいつもよりキレの悪い仕草に現れた。
心配をかけたことを訊ねられて気づき。
苦笑を浮かべたまま『すぐには信じがたいからねえ。まあきっと大丈夫』と軽く返した]