[視線は向けず、視界の端で一瞬アーベルの腰の方に意識を、そこにいつも彼が下げているナイフがあるかだけを確認してから]頼りになる人、探してた……[疑問の言葉に感づかれた可能性を考えて、嘘の言葉を一度、実際にはそういう人を探したい気持ちがなかったわけでもないが]だって、死んでほしく、ないから…[その言葉は本当で、それが自分の半身のことを指すのはどちらと見られていても伝わるだろう]