─広間─[あまり家の外に出ない己にとって、やっぱり知らない人の中に入るのは勇気が要ることで。どうしようと悩んでふと視線を向ければこちらに手を振るアーベルの姿を見つけ、ほっとした表情で手を振り返した。彼の内心が読めたなら、違うわよ、とちょっとむくれたかもしれない。]おはよう、アーベル。朝ご飯、作ってくれたの?お疲れ様ね。[彼の後について厨房に入り、そう声をかけ微笑んだ。]