私は…薬品の知識は疎いわ。
それに今は必要ないから平気よ。
[成果がなかったと言う少女の口振りは年相応には見えず
開かれた瞳の奥]
…
[じ、と少女を見つめる。
人の事が目覚めてからよく見えたり解る気がする。
時間を掛ければ見えすぎる気がして逆に恐怖さえ感じた。
だから今は、すぐに視線を外した。]
リディとは…貴方でいいのかしら。
私はノーラ。
[エーリッヒの紙に書かれていた人物の名を思い出して消去法で彼女がリディと判断した。さすがに議員には見えない。]
疲れが溜まりやすいようよ。…無理はしないで。