[誓いの言葉。聞いて、ほっとした。
集中力が、切れる。右の瞼がかすかに震えて。
彼の肩を、軽く叩こうと左手を伸ばした]
ん。ねが します。
……も、し。わた、わたし、が、かるめ、さ、の、こげきしょどに、負けそ、に、なったら。
なぐて、いいです、よ。
[彼の顔を、見上げようとする。
ダーヴィッドの瞳は何色だったろう。表情は、読めなかった]
……きっと、ふぉす、たー、さん。も、ちょし、悪い。
てつだ、できな、ごめなさい。おだ、じ、に
かるめ、さ、さがす、行くます。
[ぺこりと礼をして、ふらふらとその場を立ち去ろうとした。
カルメンは、どこにいるだろう。
もしかしたら、隣の研究室か、まだ2-6にいるのかもしれない。
それでも、ふらりと足が向こうとするのは別の場所]