分かった。 ミリィがついていてくれるなら、安心だし。[カルメンにも同じく頷いて、朝食の支度へと向かう。卵を焼きながら、アーベルとの会話を思い返していた。オムレツを返す手が、ふと止まる] そうか…、…、幻燈歌だ…。[夢に響いた遠い歌。差し招くような、はるかな響き。夢うつつの中で聞いた気がしたその歌の詩を、資料として見返そうと手元に置いたのはつい先ごろのこと。ギュンターへ収めた剣の鞘と小さな飾りの、古いモチーフ>>111にあしらうためにと]