─ 宿・二階角部屋 ─
……さあて、と。
[ヘルムートを見送った後、下へ戻るかどうかしばし悩んで。
結局、そのまま一人で状況を整理する事を選んだ。
紙と愛用のペンとを出して広げ、場にいる全員の名前をずらり、と書き連ねる]
……見出すものと名乗り出たのがここ、で。
それが、人と判じたのが、ここ、と。
[呟きながら、それぞれの名前の横に、注釈を書き加えて。
けれど、そこから先は続かない]
……圧倒的に、ピースが足りんなぁ。
死者を見定める者と、護り手の力持つ者が、どこにいるか。
それによって、動きは変わるだろうし……。
[ぶつぶつと呟いて、それから。
ため息をついて、ペンを置く]