[揺らいだ意識は直に常の如くに繋がる。
それは腕から伝わる痛み>>292の所為でも在るだろうか]
[長く伸びる声を上げる少女を腕に抱え、意識を下方に投げる。
体重の差から自身の方が下になっているだろう。
だから衝撃の強さは、あまり考えない]
――ッ、ぐ!
[どん、とぶつかるような、けれど少しだけの跳ねるような衝撃。
水のマットと重力加速度を乗せた少女に挟まれた腹から
重い息が零れたけれど]
……は。
助けてくれてもいいじゃないか…。
[通りすがりの彼>>286が手を貸してくれる性格では無い事は
重々に承知しているけれど、小さなぼやきを零しながら
空にくったりと少女を乗せた身体を伸ばさせた]