人狼物語 ─幻夢─

53 羽月幻夜


団長の孫 イレーネ

─広間・暖炉傍─

[フォルカーに訊ねたその直後。一人の自衛団員が広間へとやって来て、戸口までゲルダを呼び出した。聞けば、ゲルダは事件当時のアリバイがあるようで、呼び出しは間違いだったのだと言う]

 ゲルダさん、違うんだ…。

[少しだけ、安堵の息が零れた。自分で無くとも、一人の疑いが晴れたのは喜ばしいこと。俄かに沸く空気を、イレーネは輪の外から眺めていた。ゲルダはそれぞれへの挨拶の後、荷物を持って集会場を出て行く]

 ───こうやって、一人ずつ疑いが晴れていけば良いのに。

[けれど、自分自身アリバイが無いのが分かっているため、大きな期待は含めて*いなかった*]

(301) 2010/01/08(Fri) 12:50:34

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