[ギルバートの結果に気付く前に、一度触れられていたことを思い出した。ラッセル自身、自分の力に対して全てを把握しているわけではないため、その接触が効力を現すのか判断がつかない。もしかしたら、自動的に彼女のことを視てしまうかもしれない][その対象であるシャーロットに視線を向ける。今のところ何も視えない。自分は昔、どの頻度で視ていたのだろう。思い出そうとしても、肝心な部分ははきとせず、つらい記憶ばかりが脳裏に浮かんだ]