― 都市の通り ―
[眉を寄せるミレイユ。>>296
彼女の視線に合わせるように屈み、心残りが聞こえれば]
……いいんです。
[言って、そっと頭を撫でようと手を伸ばす]
いえ、残念じゃないと言ったら嘘になりますけれど。
本当に……楽しみに、していましたから。
[かついて抱いていた、完成品を一目見たいという思い。
けれどこちら側にいる少女を見たら、そんな願望よりもずっと気懸りな事があって]
でも、ミレイユも……大変だったでしょう?
[彼女の身に降りかかった事は、まだ知らない。
けれどこちら側にいるという事は、きっと巻き込まれてしまったのだろうと思い、問うように視線を向ける]