え、だって。自分のとか、痛いじゃん。[けろりと答え。しかし、その手に現れた鋏を見るや、慌てたような顔をして]げっ、鋏だ!やだなあ、よりによって庭師さんにぶつかっちゃったー?…まあ、逃げたりはしないけど、っさ![柔らかく大地を踏みしめていた足が、強い音を叩く。高く舞い上がり、明らかに間合いの外から繰り出される蹴りに沿って茨の鞭が長く伸びた]