―広間―
[広間はとりあえず均衡を保っているようだった。
ラッセルの脅えようはともかく、トビーのスレすぎているような様や、セシリアの饒舌ぶりはやや気にかかりはじめたが。
今は平時でないからだろうか。…それとも。
特にセシリアには思い当たる節もありはした。]
食べるね。人狼には美味い物なのかもな。
[合間、トビーの疑問の声にそう答える。変なのと返されると苦笑するしかなかった。
ギルバートが、薄情な人はいないというのには、そうだなと返しつつも、内心ではだといいが、とも思いながら。
セシリアが人狼の本を探しにユージーンと共に部屋を出ようとするなら。]
ああ、俺もいく。
まだ読んだことがない本もあるかもしれないしな。
[そう言い、二人についていく*だろう。*]