[手や胴に滲む紅。服が黒いために目立ちはしないが、確実に紅は茨に吸われている]…やれやれ、はしたない。年頃の女性がそのような格好をするものでは無い。[言いつつも無表情は変わらず。こちらへ飛んで来る様に鷲掴んでいた茨を離し、己が得物を足で跳ね上げ胴を巻いた茨の中から上へと逃がす。両手で持ち直すと、ユーディットと共にこちらへと迫る鞭に対し鋏の刃を合わせ。切り裂こうとしながらその先のユーディットに対しても鋏の先端を迫らせた]