わっ、佳かったね。お腹の子どもも絶対喜ぶよ。カルメンさんありがとう。嗚呼。銀の粉ならいっぱいあるから。[カルメンに礼と願いごとに是と答えながら、傘2つの代金を老婆に払おうと。大きなのを選んだのだねと、声をかけられると]ええ、妻の身体が濡れたりしないように。[2人で入るというよりは、それだけを思い選んだことを、恥じらいもなく告げた。]―回想/了―