あの子は強かった?[微笑を湛えたまま問いを重ねる]よく分からない。なら貴方は『掃除』を続けるのかな。私は…どうするのだっけ。[小首を傾げて左手を心臓の上に当てる。記憶を辿るように暫し考え込んで出てきた答えは]……「出会った者と命を懸けて戦う」の。[再び上げた顔には表情が乏しい。胸に当てていた左手を下ろすと甲から金属の刃が伸びる]出会ったのは、貴方。[軽やかに走り出し、ライヒアルトの首を狙って左手を突き出した]