―一階・広間(暖炉傍)―
エーファのこと、ありがとう。
[今度の礼ははっきりとした声でそれから続いた言葉に]
猫…?
[首を傾げるがそれはすぐに妹の膝の上に乗せられた猫を見て納得がいった]
エーファ、大丈夫だった?
俺も連れてこられたよ。
[自分とよく似た妹、並んで同じ格好をすればきっと見分けをつけるのは難しいのかもしれない。
けれども、今は区別をつけるのはきっと楽で、昔はもともとは同じだったはずの二人は今は同じ姿をしながら異なった様子となっていた。
自分にもなぜそうなったのかよくはわからない、些細な事の積み重ねなのだと思う。
それでも、自分にとっては大事な妹で、気を許せる半身のような存在だった]