―灯台傍―
まぁ本当に気にしなくていいよ。
駄目だったらここには来れてないだろうし
[そんな風に笑って言っておく。
それでも多分気にしてくれているんだろうと思うから、解いた手でぺしっと頭を叩くことにした。軽くだけれど]
僕より二つ上のくせによく言う。まぁ精神年齢はどうだか知らないけど?
本当に薬塗るほど酷かったら、謝り倒すくらいだね。
薬師のところに行かなきゃいけなくなるし。
[さすがにそれは悪いとは思っていたようだ。思い出して笑う。
自分は健康優良児だったりもあって、彼女の凄さをあまり知らない。話だけで]
ん? ……あぁ。わかった。
[戻るように言われると、少し悩んだ後に頷いた。それから少し躊躇って、今まで呼んだことの無いように、名を呼んだ。]
気をつけて、エル。 ……エルザより、こっちが良い?