― 医務室 ―[カルテを手に立ち上がる。机の上にあったファイルを2つ引き出し、割と無作為にカルテを半分に分けると、ファイルに入れ、自分のカルテが入った方をハインリヒに差し出した。] ただ単に縫いつけるだけでなく、 きっと骨の一つ一つ、 神経の一つ一つ結ばないとだめなんだろうね。 でも、僕はどんなにそれが難しくても、そうしたいと思ったんだ。 鳥籠の中の幸せは、僕には見つからなかったから。[まるで謎かけのような言葉を、令嬢の言葉(>>397)に返す。]