[魔鎌は右肩にもたれさせるようにして抱え、コートのポケットを探る。
やがて、手は無事だった青の小箱を探し当てる]
……そりゃ、殺ってねぇんだから、生きてるだろ。
[なんでもない事のように言って、引っ張り出した小箱の中から煙草を一本出してくわえた]
ん、何、止め必須?
俺は別に、殺る気でいたわけじゃねーから、そのつもりもないんだけど。
[必要、と判断したなら遠慮なく『刈り取る』けれど。
半ば成り行きでやりあった状況では、そういう気にもなれず]
……どーしても、殺ってくれ、ってんなら、話は別だけど、ねぇ。
[こちらもどうにか無事だったライターで煙草に火を点けつつ。
これまた、なんでもない事のように言って、にぃ、と笑った]