─調理室─よろしくぅ。[注文に応じてくれた慎太郎>>412ににかりと笑いかけて。自分は外郎の切り分けに戻った]………。[しばらくは無言で包丁を動かして。刹那、ぼんやりとしてしまったのか、指先にさっと熱が走った]いっつ…!…やっちゃった…──。[人差し指の腹に走る赤い線。そこからぷくりと膨れる紅い球。少し茫然と自分の指先を見詰める]