[囁くと星詠の女性の横顔が、その長い黒髪で隠れた。けれど、微笑んでくれたことは気配で分かったから。カシャン――預けてくれた、レイピアを脇で鳴らして。] そうだね。僕は、自由に羽ばたいてみたかったんだ。[令嬢の問い(>>422)に答えながら、医務室に備えてあった古めかしいランプを取る。――念のために持って行こうと。アルコールでつくそれは、ライターで火をつけると明るく光った。] でも、きっと、病という名の鎖から飛び立ちたいのは、 皆だと、思うけど――違うのかな?[君は違うの?と問いかけた。]