[ブリジットと同じ方向に顔傾けつつチラと視線の端に彼女の髪が舞うを見て。思わず、手の平を縦にして指を広げ、挟もうと手を伸ばす。背を伸ばすような動きにバランスを崩してたたらを踏み、数歩の先にヨハナの優しそうな笑みが見えたのだった] あ、あの、あ、いえ… な、なな何でもない、でです。 ブリジットも、う、うん。[止まった時、両手で裁縫箱を抱えてしまったから伸ばした手は結局淡茶を掴む事出来なかった]