扉は2つ開かれたのだっけ。 どちらに――って、愚問だったかな。[灯した火を一度吹き消して、星詠の人に話しかける。――多分、自分で開けた方が気になるだろうと。] ツヴァイさんは、どうします?[令嬢は向かうようだけれど。彼はどうするのだろうと、首を傾げる。ハインリヒが話をしていれば、その問いは彼の話がひと段落ついたころに紡いだ。]