そうなのだね
ライヒ君はそういう呼び方はしないのかい?
[思い出したように云う素振りと何時もの様子からしてライヒアルト自身が使う事は稀なようにも娘は感じて。]
ふふ…ライヒ君のクッキーは美味しくて好きなのだよ
子供たちが少し羨ましいな
[催促でも何でも事実は事実だと娘は語る。]
ン――――…一応は信用してもらえたのかな
[促された注意に、あくまでも自分は気をつけてる心算だと言い張るようで。周りから如何見られているかは娘の図り知る事ではなく、にんまりと微笑んでまかせたまえよ、と言いたげな表情を向けるのだった。]
本の虫とはこの事かい?
偶に本を買いに来てくれるものはジャンルは問わなかったようだし
ブリジットの描くお話は面白くて好きなのだよ、と僕は太鼓判を押しておくよ?
[そう云いながら、ブリジットがライヒアルトに本を勧める様子を嬉しそうに見詰めていた。]