─そして現在─
[木々の間を駆ける。背後からの足音。それも複数。
後ろを振り返ると、そこには数匹の小型モンスター。
息を切らし、オトフリートは駆け続ける]
な、何も、遭遇、しない、と言う、のは、虫が、良すぎた、かな…!
[出来ることなら出会うことなく散歩を済ませたかったものだったが。
その願いも虚しくモンスターに出会ってしまった。
小型モンスターであることを幸ととるか、複数居ることを不幸ととるか。
流石にそんなことを考えている余裕は無い]
……はぁ……はぁ………ぅわ!?
[後ろを気にして走りすぎたためか、それとも疲労がピークに達したか。
急速に近付くモンスターとの距離。
走る勢いのまま、モンスターはオトフリートへと襲い掛かった]