[あえて名字を呼ぶ青い色彩の少し年上だろうか、青年に、また零れる苦笑。それでも、呼び名を改めて欲しいとは願わない。] アーベルさん……。[何処かで聞いたのではなく、見たことのある記憶。] 失礼ですけど、有名人か何かですか?[少し首を傾げて、薬の行方を見るとはなしに見る。その問いの答えはあっただろうか。どちらにしても] うん。誰か起きたみたいだね。行ってみる?[ベアトリーチェに問いかけながらも、自身は其方に行く気にすでになっていた。]