[どんな反応をカルロスが見せようとも、気に留めることはない。]あァ、そうだ。[近づき、手を伸ばし、その翼に――あえてその傷に、触れる。抵抗などがあろうとも、関係はなかった。三日月のようにくちびるの形をかえて、]痛みは厄介だろう?[爪を微かに立てる。その指先から、痛みを和らげる白いひかり。家の中で、もしかしたら最も強い力が、ゆるりと広がる。]――気が向いたからな。つらいなら休めばいい。その場所くらいあるぞ[傷口から指を離して、*わらった*]