― 海出発前 ―[自身が告げた言葉に一瞬見えた戸惑いと躊躇いの手>>507][けれど改めて差し出された手と共に告げられた言葉。喜びの色の影に微かに紛れる安堵の笑みを浮かべて]……よかった。それじゃあ、急いで済ませてしまうわね。[伸べられた手を真っ直ぐに取って。自らその手を引くような足取りは、その先に待つ遠出が楽しくて仕方ないとでも言うように*]