[危険性が高いといえば、一度視線がいくのはエルゼの方に。
何度かこう人にくってかかる場面を見ているためか、そういうイメージがあった。
それから立ち去ったアーベルも、危ないといえば危ない人なのかもしれないのだが、どこか信じたい部分があった気がする。
それから、思い出すのはヴィリーのこと、自分のよく知らない相手であり、しかも余所者ということもあって警戒の意識は強い。
少し気になるのは、いろんな意味で記憶に残ってしまった彼の裸姿に傷跡らしきものが見えなかったことだろうか、目だけ事故でというのならば不自然はないのだろうけども]
そういえば、第一発見者って、誰だったの?
[誰にともなく広間にいた人にそう遠慮なく聞いていた。
まだ少しばかり実際に死体を見たわけでもないのもあって実感が足りなかったのもあるのかもしれない]