カルメンさん。
鎮痛剤が一人一錠分が見つかりました。
ご自分でもっておかれるなら、お渡ししますよ。
[少女が箱を受け取ったなら、ぼぅっとしてる風に見えたカルメンに、そう声をかけて。
是と云われたなら、1錠手渡した後、リディにかけた言葉通り薬品庫に向かうだろう。]
……ちょっと、やばいかな。
ま、人に分りやすい位置でないだけマシかな。
[二人の女性に見えない位置で、先ほど口元を覆った方の手を確かめる。
――紅混じりの砂が少し付いていた。
起きたばかりのときは、全体に感じていた倦怠感。
今は背から前へと進む痛みが勝る。
今現在、自分が一番パーセンテージが進んでいるとは知らないまま、手の砂を払うと、薬品庫を再度確かめ始めた**]