[ハインリヒと話をした後、屋上を改めて見て回る。 自分らが来たのは隠し通路だ。 普通に考えれば、普通の順路があるだろう。 それを見つけるのは容易かった。 普通にある昇降口。ただし、そこも、閉まっている。] 元来たところを戻るしかないのか……。[長い階段だった。 上りはきついが、本当に足やひざに負担がかかるのは下りだ。]……………。[ちらりとノーラを見遣る。彼女の足で下りは辛いかもしれない。]………できれば、ここを開けたいな。[そうつぶやくと、今度は倉庫のほうへ。]