ヤだな、ボクは真面目だよ?[そう首を傾げる真横を、残っていた1匹が擦り抜けて、氣の球に向かっていく。勢いよく正面からぶつかった蝙蝠は、ぱちんと弾けて散り散りになった。防ぎ切れなかった氣の余波は受けるも、体勢を崩す程では無く]そうなんだ。だったら、オジサンにお願いがあるんだけど。[散っていた蝙蝠の欠片が宙に集まって、黒い塊になり、更に細く伸びて]その腰のヤツをさ、見せて欲しいな。[細身の剣を形作ったソレを、右手を伸ばし掴んだ]