それもそうか。[聞こえた返答に笑みが掠める。飲み込み損ねた炎がちりと靴先を焦がした。向かい来る風刃に、足首を掴む影を解除し、引き戻そうと右腕を引いた。同時に左腕を持ち上げ、それに習って左腕の影が風刃に飛び掛る。風刃を防ぎきるには不十分だろうが、勢いを殺ぐことを狙って]っく。なかなか、ハードだねぇ。[その背後から向かってくる男に対しては、地面に戻した影を拡げ、そこから幾つかの棘が足止めしようと伸びる]