[振り下ろされる、闇纏う銀。間合いでは、僅かに劣る。故に、こちらが取れる手段は限られた。刀を振り上げつつ、一歩、踏み込んで。相手の刃を受ける可能性を切り捨てつつ、右下から、左上へと刃を斬り上げる]……一意、専、心っ![低い声に宿るのは、気迫。それを写した刃は相手を確りと捉えた事を伝えつつ、引かれる紅の軌跡に、煌めく霧を重ねた]