まるで冬眠ね。…あながち間違っていないけれど。研究対象みたいに謂わないで頂戴。――…平気よ。[口をつく常の言葉。>>717苦笑いを浮かべる様を見れば、瞬いた後少々ばつが悪そうに眼を逸らした。彼も研究員だったのだ。そのまま、何とはなしに扉を見る。古い、重厚な扉だった。]あけられそうなのかしら。[ゲルダが何事か思いついたらしきに、訊ねた。]