── 夜 ──[一瞬、狙いもつけずに無防備に差し出す銃に疑問を抱(いだ)く。勿論、何らかの意図とは思うものの、躊躇いの為か何かの為か、理由は判じきれず。元々、相手がこれ以上しないのならば、強打を止める選択肢もあった、]っ ……!!!![のだが──][間近で揺らすような音が轟く。鼓膜が破れる程では無いにせよ、急な音に体の制御はしきれず、強打とも止める事も無い侭、ナタは振られてしまうだろう。もしかすると、中途半端な勢いになったかもしれないが、それはアルビーネの受ける次第か。]