荒事でお前ぇなんぞに負けてられっかよ。
俺ぁこれで食ってんだ。
[間違ってはいないが、仕事内容からすれば微妙な言葉]
[短くなった手巻き煙草は後方へと投げ捨てられる]
[それは地面に落ちる前に燃え上がり塵と消えて行った]
ん、ああ……俺もあまり得意じゃねぇんだが。
[胸ポケットから取り出した手巻き煙草を口に咥え、火を点す]
[無臭の、文字通りの紫煙]
解放しろ、『魔眼《テュフェルザウゲン》』。
[コエを発すると紫煙は男と友を取り巻き、微弱ながら癒しの力を注ぎ込む]
痛み止めくれぇにはなんだろ。
[付け足して、左手はジーンズのポケットへと捻じ込み]
[右手は友へと差し出した]